感情のごみ箱。音楽と映画と小旅行がオアシス。映画の評価は★=1.0、☆=0.5で5つが最高。(+は個人的趣味加算・笑)

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2006-04-26 Wed 02:18
「砲艦ホットスパー ホーンブロワー・シリーズ」

砲艦ホットスパー ホーンブロワー・シリーズ<3>
●セシル・スコット・フォレスター/菊池光訳
●出版日:1974.1.31(1962)
●出版社:ハヤカワ文庫NV
●評価:★★★★☆


前作でいよいよ海尉艦長(Commander)に昇進したホレイショ・ホーンブロワー。
その彼が、ついに自分の艦であるホットスパー号を率いて、平和時の海洋を暴れ回ります(゚∀゚)ノ

とは言えホットスパー号はスループ艦、その艦長たる彼が任されたのはいわゆる「斥候」のような任務で、ナポレオン皇帝率いるフランス軍(*正しくは仏海軍)の動きを、最前線で見張るというもの。
先の休職中に忘れかけていた船の感覚、小さいスループ艦の揺れに、艦長としてまず直面した試練が「船酔い」だったのは、いかにもホーンブロワーらしくて良い。
そうそう、本作はシリーズとしては<3>だけど、発表順で言えば10番目。
つまり(*未完の「ナポレオンの密書」除いて)シリーズ最後の作品になります。
提督にまでなった後に、どうしてわざわざ海尉艦長(Commander)から勅任艦長(Post Captain)に昇進する話を書いたかちょっと疑問もあるけど、とにかくクリティカルヒットの多い巻でありました(´人`)
ただ、ずっと「斥候」を続けているので単調に感じる場面もあったのは事実。
大きな流れは特になく、多数の小中の事件を通じて、本作はもっぱら、ホレイショの陸上の男としての人間性と海の男としての魅力、これがつぶさに描かれていたと思います。
いきなりマリアとホレイショの結婚式から始まるから、ちょっとびっくりするし(笑)
ホットスパー号の面々も非常に魅力的(`д´)=3
一見使えなさそうな人間が実は有能だったり、閉口するほどの臆病を露わにする者もいたり・・・。
そしてホットスパー号などを統括する海軍提督コーンウォリス卿や、元インディファティガブル号艦長現勅任艦長のペリュー卿というように、ホレイショを支えてくれる面々も素敵すぎ!!!

ハイライトシーンは、まず当番兵グライムズの自殺・・・。
この巻はホーンブロワー視点で話が進むから、当然、ホーンブロワーに感情移入してしまう。
(*この点、同じHH視点だった<1>ではまるっきり第三者視点で読んでいたのが不思議・・・)
死刑もしくは鞭打ち500回は免れない臆病を晒してしまったグライムズの処遇を案じながらの奇襲から戻った矢先、艦長室でホーンブロワーが見た情況――。
思わず、私が「うっ!!」と呻き声を上げてしまった・・・。
あれは辛いよ!!!!(泣)あまりにホーンブロワーが痛々しかった(泣)

それからグライムズ後任のダウティの上官反抗(…)
ど、どうしてこう彼の当番兵は問題ばかり・・・(ノд`)゜
お願いだからこれ以上ホレイショを苦しめないでくれ、と声を大にして言いたかった。
おまけに、これが彼の「処女喪失」(*敢えてこう呼びます)まで引き起こしちゃうし。彼にとって誠実を失ったのは、ある意味「処女喪失」だと思う。

しかし辛いことばかりじゃない。
マリアとの間に小ホレイショ(二人の子供)は産まれたし、父親になった自分に、新しい感情が芽生えたりもした。彼女との信頼関係も深くなった。
その手腕を仲間にも敵国にも知らしめたし、提督ら上官の信頼もばっちり得た。
そして本作で最も胸を打って止まなかったのが、ホーンブロワーが勅任艦長に任命されるシーン!!!
あまりにも嬉しくて歓喜の悲鳴を上げた上にボロ泣き!!!!まるで自分のことのように嬉しくて、思わず床転げ回って歓喜してた///←隣にいた妹がびっくりしてたし(苦笑)
何て格好いいんだよお前等ァァァ!!!(つД`)・゚・。・゚゚・*

いやあ、ホントに何て素晴らしい小説なんだろう!!!!
今まで読んだあらゆる本の中で、このシリーズ一番面白いかもしんない!!!!
最初どうかと思ったけど、こうしてホレイショの成長を順に見ていくのは結果的にすごく良かったと確信しました。次は<4>いきますvv
けどこれで、ブッシュとは別れることになるんだよなあ。
ホーンブロワーのような不安定で変わった艦長には、ブッシュのような副長が絶対的だと思うんだが…。
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