感情のごみ箱。音楽と映画と小旅行がオアシス。映画の評価は★=1.0、☆=0.5で5つが最高。(+は個人的趣味加算・笑)

-------- -- --:--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 |
2009-02-23 Mon 22:24
第81回アカデミー賞


ヒース・レジャー、助演男優賞受賞――。
確信していたけれど、故人のオスカー受賞例が1人しかないということ、そして映画自体が賞レースに縁遠いアメコミものであることから、ほんの少しだけ不安があったのは事実。
けれどそれらは、決してヒースの演技自体に対する懸念ではなかった。
彼の演技について懸念など微塵も存在しない。
おそらくそれは世界中の誰もが、アカデミーの委員会の誰もまでが、分かっていたに違いない。
それが今日、証明された。
前例とか作品のジャンルなんかFuck you!!
ただその演技に圧倒されりゃいいんだ!!
そんな世界中の声が、きっと届いたんだろう。

第81回アカデミー賞。
毎年欠かさず観ているけれど、これまでで一番感慨深いものだった。
映画を愛していてよかったと、なぜか報われた気持ちにさえなった。
いろいろな人の感想を読むたびに、こうして想いを言葉にするたびに嗚咽が漏れる。
リビングボードに並んだ洋書の上に置かれたヒースのポートレート。
長いふわふわした金髪をたなびかせ、その長身を思い切り伸ばして”格好つけてる”その写真。
確かロック・ユーの時のものだ。
ポートレートの中のヒースは、はにかんだ、優しい笑顔を浮かべている。
おめでとう、ヒース。
人生を賭けて挑んだjokerという役で、オスカーを受賞したんだよ。
きっとオスカー像をその手で受け取りたかっただろう。
マチルダを片腕に、オスカー像をもう片方の腕に抱いて、世界中にその笑顔を見せたかったに違いない。
どうだ、jokerの素顔は男前だろう。
こんな男前があのjokerに化けてたんだぜ。
そう笑って……

本日12:43。
相方から届いた1通のメール……
それはヒースの助演男優賞受賞を知らせるものだった。
奇しくも今日は一日中外勤。
9時から決済、10時には決済を終え法務局へ向かう途中、ずっと携帯でチェックしていた。
残念ながら午後からは裁判所での仕事だったから、以降なかなかチェックができず、イライラしていたまさにその時……
思わずガッツポーズをキメていた。
そして次の瞬間、空を見上げていた。
実際には見上げた先に空なんてなく、ただ裁判所の薄汚れた廊下の天井があっただけだけど。
目を閉じて、ただこみ上げる感慨にしばらく動けなかった。

飛び上がるほどの喜びより、膝が折れそうな感慨。
待ち望んでいたヒースのオスカー受賞は、そんな感情の方がふさわしい。
ただただ天に祈るばかりだ。
28歳にして、今の私と同じ年にして逝ってしまったヒースが、この栄光を、レッドカーペットを、スタンディングオベーションの瞬間を、空の上の観客席から観てくれていることを。
あの屈託のない優しい、はにかんだ笑顔で観てくれていることを。
そして自らもまた、その栄光に拍手を送っていてくれることを。
前々から言っているように、ヒースは人生そのものがオスカーに値する。
誰も超えられない最凶のjokerを産み出し、そのjokerでオスカーを手にした。
史上2人目となる故人での受賞という快挙のおまけつき。
粋じゃないか。
しかしその陣痛は想像を絶し、自ら産み出したjokerによってその命を奪われただなんて……
これを劇的、映画的と言わず何と言おう?
最後の幕引きの何と見事なことか……

たまに、どうしてこんなに映画が好きなんだろうと思うことがある。
その明確な答え、スマートな答えは、いつかキネ旬で金城氏が語ってくれていたけど。
それとは別に、こういう瞬間にやっぱり実感する。
人間は素晴らしいと思えるから。
強く在ろうと思えるから。
だから、映画が好きなんだと。
ファンになって6年。
今、改めて、心から最大限の感謝と尊敬の意を表するとともに、
命を賭けたオスカーの受賞をスタンディングオベーションで称えたい。
ヒース・レジャー、おめでとう!!!

そういえば……、
1年前の彼の命日、東京は驚くほどの大雪だった。
突然の訃報がただ信じられず、職場を飛び出して泣いていた。
天の葬送が憎かった。
今日の東京は、凍えるように冷たい雨が降っていた。
喜びに泣いてくれていたのかもしれない。
都心の真ん中で、表だって慟哭することのできない私に代わって。

本当に、ありがとう。
そして、お疲れ様でした。
別窓 | 映画・ドラマ・俳優 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<「ジェネラル・ルージュの凱旋」感想 | ご み 箱 か ら 見 る 世 界 | 「おと・な・り」が楽しみな件>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| ご み 箱 か ら 見 る 世 界 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。