感情のごみ箱。音楽と映画と小旅行がオアシス。映画の評価は★=1.0、☆=0.5で5つが最高。(+は個人的趣味加算・笑)

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2003-12-04 Thu 22:39
「サイダーハウス・ルール」感想
(03,10,4のログを移動)

●サイダーハウス・ルール/The Cider House Rules(原題)
●'99/USA
●監督:ラッセ・ハルストレム
●原作:ジョン・アーヴィング
●キャスト:トビー・マグワイア/マイケル・ケイン/シャーリーズ・セロン
●映像・音楽:★★★★★
●ストーリー:★★★★★
●総評価:★★★★★

”おやすみメインの王子、イングランドの王”――。

メイン州孤児院セント・クラウズの夜、院長ドクター・ラーチ(マイケル・ケイン)がいつも優しく言っていた。
そのセリフをホーマー(トビー)が最後に言った時、涙しない人はいないと思う。
この作品こそ、ラッセ・ハルストレム監督の監督としての才能を惜しむことなく発揮している作品でしょう!!
原作はジョン・アーヴィングのベストセラーとなった同名小説で、孤児問題・堕胎・近親相姦といった非常に重い社会問題をテーマにしているもの(ちなみに原作は原文で読むコトをお薦めします。すごい文章が上手い!)。
演出部門でオスカーを採っただけはある映像と音楽の静かな美しさは、この作品を超える映画を知りません私(涙)トレイラーの最初の音楽と汽車の映像だけもで号泣してしまう(つД`)・゚・。・゚゚・*

ハルストレム監督は本当に人間を信じてる、愛してる人。
だからこれだけ重いテーマを取り上げながら、いつも見終えた後にとても穏やかな気持ちになれるの。
セント・クラウズで育ったホーマーは、本当の父親以上に自分を愛してくれてるドクター・ラーチや看護婦アンジェラ、そして子供達に囲まれ幸せには暮らしている。
でもラーチの堕胎手術へ疑問を持つ彼は”何か別のことで人の役にたちたい”と、堕胎の手術を受けに来たキャンディ(シャーリーズ・セロン)と少尉(ポール・ラッド)の車でセント・クラウズを離れサイダー・ハウス(リンゴ農園)で働くことに。

初めて見た青い海、
緑の樹木に真っ赤な林檎、
そこで働く変わり者達に野外劇場――。
全てがホーマーにとって未知の世界で、孤児院の外を知らなかった無垢なホーマーは、ここで様々なことを吸収し学んでいく。
それは恋愛の喜びであったり林檎農園の美しさであったり楽しいこともあるんだけど、それ以上に人間の抱える醜さや弱さだったりで。

そんな経験を通し、彼は結局、ルールは自分で作るものだと、結局は自分がしっかり人生のルールを持てばいいんだというコトを学ぶんですよ。

”これは俺たちの作ったルールじゃない”

農園の責任者ミスタ・ローズは言う。このセリフこそまさに、この映画のメルクマールなんですYO!!
堕胎や孤児といった重いテーマに目を向けがちだけど、この映画の本筋はそんなんじゃない。
生きていく上で重要なのは、自分でルールを決めなければならないという事――これこそ本筋なんです。
観れば分かる通り、孤児院の子供達はみんな生き生きと輝いてる。
もちろん家族を求めているけど、誰も荒んでないし笑ってる。孤児問題や堕胎をメインにもってくるつもりならこんな描き方はしないでしょ。
さらっと見せるこの上手さ!これはホントにラッセ監督にしかなしえないよ。
こう言ったテーマに抵抗があっても、最初の5分でいいから観てほしい。
オープニングロールの音楽と雪の積もった汽車の映像だけでも、一度目にしておくといいと思う。

ここでのトビーの演技は最高です(汗)
無表情とぎりぎりの境界まで演技を抑えて、見るもの全てに驚きを感じつつもすましてそれを表に出さないホーマー青年は、彼にしかやれない。
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