感情のごみ箱。音楽と映画と小旅行がオアシス。映画の評価は★=1.0、☆=0.5で5つが最高。(+は個人的趣味加算・笑)

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2003-12-01 Mon 17:20
「ケリー・ザ・ギャング」感想
(03/8/23のログを移動)
Ned Kelly
●ケリー・ザ・ギャング/Ned Kelly(原題)
●'03/R/Australia・UK・France/110 min
●監督:グレゴール・ジョーダン
●キャスト:ヒース・レジャー/オーランド・ブルーム/ナオミ・ワッツ/ジェフリー・ラッシュ
●映像・音楽:★★★★
●ストーリー:★★★★
●総評価:★★★★


この映画の魅力は一言、オーランド・ブルームの魅力に尽きる!!!!
正確には、オーリの演じるジョー・バーンという人物ね!!
いやあ、彼、こんなイイ演技できるんだねえ。これ、オーリファン絶対観るべし!!!(゚∀゚)ノ

オーストラリアに実在した、アイリッシュの伝説のブッシュ・レンジャー(山賊)ケリー・ギャング
そのリーダーであるエドワード”ネッド”・ケリーの短い生涯を描いた作品です。(時代背景補足は「続きを読む」以下)
オーストラリアのヒーローへのオマージュからか、配役もほとんどオーストラリア人の俳優を起用し、ロケも同地。いたるところで(無駄なくらいに)オーストラリアの雄大な自然が散りばめられており、音楽・音楽もかなり良かったと思います。
派手さはないけど、じっくり味わえるインディペンデント系の良作でした。

ただ、グレゴール・ジョーダンという監督はすごく丁寧に映画を作る人だけど、そんなに演出や見せ方が上手いってわけじゃないんだよね(^^;
キャストもこれだけ豪華、予算も(濠映画としては)かかってる割に、ハナヂ吹いてぶっ倒れるようなインパクトのあるシーンはなくて、正直もったいないなーって感は否めない。
とは言え、ネッドの声明文のシーンは痛快だし、ケリー・ギャングの最後は涙なしじゃ観られない。
ケリー・ギャングの最後、青い空を見上げるネッドの頭を過ぎるのは、幼い頃、父親に認めてもらった、誇りに思ってもらえた輝かしい小さなヒーローだったあの瞬間。
緑と金のサッシュを腰に巻いた、あの時のこと。
緑と金のサッシュのヒーローになりたかった
――ネッドのこれまでの思いは、全てここに還元されてるのです(泣)

役者については、ヒースがこれでもかってくらい髭(笑)
でも髭ヒースラヴァーとしては最高。
ケリーギャングは何度も映画化されてるけど、ヒース程ネッドに似てるのはいないんじゃない?
でもヒースはアクセント全く意識してないねー(笑)
ずっと濠にいたからいいのかな?両親がアイリッシュだからアクセント入ってても良さそうだけど…。
それからオーリasジョーなんだけど、冒頭の通り最高にキュートでクールでクレイジー(笑)
人間臭くて、笑った表情は可愛いしすました表情は面白い、女口説くシーンは色気全開と、とにかくやることなすこと全てが目を引くvvv
出番こそ少ないけど、お風呂シーンや女装シーンもあってホント素晴らしい!
ジョーは役として、実在した人物としてすごい魅力的だと思う。
どうしてアヘンに狂ったのか、ネッドの元に下る事になったのか、ケリーギャングと行動を共にしたのか、いろいろ謎が多い人物でもあります。
ジョーのオーリィは発音もちゃんと濠+アイルランド訛りですっごい上手く発音してて尊敬!馬車を止める時ネッドに話してるアクセントなんてなめらかで溶けそう(笑)

最後に、タイトルが「Kelly Gang」から最終的に元の「Ned Kelly」に戻ったことから分かるようにこれはネッド・ケリーの半生をつづった映画。
なのに!!!!!!
まーたやらかしやがったよ邦題!!!(`д´)=3
どう考えても「ネッド・ケリー」だろうがァァァァ!!!!!
*時代背景・人物補足*
この時代、オーストラリアは大英帝国の占領下にあり、ネッド達はアイリッシュ難民。
そしてもちろん、イギリスとアイルランド(正式には北アイルランド)は例のないくらい壮絶な民族紛争を繰り広げた関係にあるため、英国支配下にあるこの地でもアイリッシュとイギリスの戦いがあるわけです。
とは言え、イギリスはこのアイリッシュ難民を制圧しようとはせず、ひたすら同化を求めていました。

そしてネッドの父親、レッド・ケリーは流刑囚。
ゆえに初めからネッドは警察から色眼鏡で見られていたわけなんです。
ネッドは一度家畜を盗んだかどで投獄され、その時は普通に出所するんですが、すぐ後に家にやって来た英国の警官に母親を殺人罪のかどで連行され、それで3人とケリー・ギャングを結成するに至りました。(とは言え、一説ではジョーはギャングの一員ではなく、単にネッドの親友として戦いに加わっていたという説明もあるようです)

ネッド・ケリー(本名エドワード・ケリー)は25歳の時に絞首刑で処刑。
右腕のジョーが酒場での戦いで死んだのは23歳の時でした。
ちなみにジョー・バーンは元は大農場の長男で、頭がよくマルチリンガル、おまけにハンサムで非常に素晴しい人物だったんですが、アヘン(これは交流のあったシナ人の影響かと…)に人生を狂わされ、ネッドの元に下ったそうです。
ネッドという人物にも触れておくと、やはり今でもオーストラリアの歴史を語るには欠かせない英雄で、伝説的な義賊と言われてます。戦いのために銀行や店を次々に襲っていくんですが、その金を市民に撒き散らしたりしていたので、市民的な英雄として人気がありました。

彼らが酒場の戦いでとった戦法、つまり目だけくり貫いて作った全身を包むアーマー(?)姿は、今でもオーストラリアの子供達が真似して遊ぶことがあるくらい。
この映画はともかく、ネッド・ケリーとケリー・ギャングは、単に文献を読むだけでも十分興味深い存在だと思います。

*参考書籍*
True History of The Kelly Gang/Peter Carey著…ブッカー賞受賞作。読みやすい。
ケリーギャングの真実の歴史/ピーター・ケアリー著・宮木陽子訳…上の訳本。うーん、訳が(汗)
Our Sunshine/Robert Drewe著…この映画の原作。読みにくい。
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